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スパンドレル

スパンドレルは建物の外壁や屋根に使われる金属化粧板であり、ロールフォーミングと複数の金属素材を組み合わせて機能性やデザイン性を高めたスパンドレルが開発されています。このページでは、スパンドレルの特徴やロールフォーミングによる製作事例についてまとめました。

スパンドレルとは?

スパンドレルは建材の中でも金属系サイディングの1つであり、日本語では「金属化粧板」と呼ばれます。スパンドレルは建物の外壁や天井に装着してデザイン性を向上させたり、火災発生時に周囲への延焼を防いだりするために機能します。

また施工にシーリングが不要であり、建物の耐候性や耐久性を高められることも特徴です。

スパンドレルはどこで使われる?

スパンドレルは一般的に様々な建築物の外壁や屋根に使用されており、対象となる建築物も、例えば外壁利用であれば個人の注文住宅から商業施設や事業施設、教育機関まで色々なケースが考えられます。一方、天井へのスパンドレルの利用ではホテルやマンションといった高階層の建築物であったり、庁舎や駅舎といった公共性の高い建築物であったりします。

なお、目的とする建築物の設計やデザインに合わせて色々な素材のスパンドレルが販売されていることもポイントです。

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スパンドレルのロールフォーミング加工における注意点

天井や軒天、外壁などに使用されるスパンドレルは、建築物の美観を左右する「化粧材」です。
高い意匠性が求められる一方で、現場での施工スピードも重視されるため、加工には繊細な表面管理と、コンマ数ミリ単位の寸法精度が同時に求められます。

1.化粧面の「絶対キズ防止」対策

スパンドレルは、カラーアルミや木目調鋼板など、意匠性の高い塗装材料(プレコート材)を使用します。
ロール成形時にわずかでも擦り傷や打痕がつくと、光の反射で目立ち、即座に不良品となります。
対応策には、素材に保護フィルム(SPV)を貼った状態で成形を行うのが一般的です。さらに、ロール表面を鏡面仕上げにしたり、硬質クロムめっきやウレタンロールを採用したりして、塗装面への攻撃性を極限まで下げる必要があります。

2.スムーズな施工を左右する「嵌合(かんごう)精度」

スパンドレルは、隣り合う製品同士をオス・メスの結合部で嵌め合わせて固定します。
この嵌合がきつすぎると現場で叩き込む必要が生じて変形の原因になり、逆に緩すぎるとガタつきや脱落のリスクが生じます。
対策として有効なのは、「カチッ」と適度なクリック感で嵌まるようスプリングバックを計算に入れた精密な金型を設計することです。板厚のばらつきや塗装厚の影響も考慮し、嵌合強度の管理を徹底します。

3.長尺施工時の「通り(直進性)」の確保

天井などの広い面に施工する場合、製品が左右に湾曲(キャンバー)していると、貼り進めるにつれて目地(ライン)が曲がったり、隙間が開いたりして綺麗に仕上がりません。
薄板の長尺製品は、成形時の歪みでこのキャンバーが発生しやすい傾向にあります。
できる対策には、各ロールスタンドのアライメント調整を厳密に行い、材料にかかる負荷を均一化する方法があります。最終工程に高性能な矯正機(タークスヘッド)を配置し、真っ直ぐな製品を送り出すことが重要です。

4.平面部の「歪み(オイルカニング)」抑制

フラットな形状のスパンドレルの場合、薄い金属板特有の「波打ち(オイルカニング)」が表面に現れることがあります。
これは構造上の欠陥ではありませんが、照明が当たると目立つため、意匠材としては嫌われます。
対策には、デザインが許す範囲で平面部に微細なリブ(さざ波加工や補強リブ)を入れて剛性を高め、歪みを目立たなくする設計提案が有効です。

スパンドレルの製作事例

アサヒ金属株式会社

アサヒ金属株式会社-製作事例
引用元:アサヒ金属株式会社公式サイト
(https://www.asahi-kinzoku.co.jp/product/almi.html)

アルミスパンドレルの製作事例

アルミ板を素材としてロールフォーミングでスパンドレルを製作した事例です。複数の面幅が用意されており、長さについては限度内であればニーズに合わせて対応します。

第一金属製作所

第一金属製作所-製作事例
引用元:第一金属製作所公式サイト
(http://www.kdaiichi.co.jp/products/alumispan.html)

コイル塗装ラインを利用したアルミスパンドレルの製作事例

合成樹脂を原料とした塗料を、コイル塗装ラインによって焼き付け塗装しながらロールフォーミングしたアルミスパンドレルの製作事例。最長8m程度であれば製造可能です。

tecture株式会社

tecture株式会社-製作事例
引用元:tecture株式会社公式サイト
(https://www.tecture.jp/products/28123)

ガルバリウム鋼板のスパンドレル製作事例

ガルバリウム鋼板を素材としてロールフォーミングで製作した金属製サイディング(鋼板スパンドレル)の製作事例です。複数タイプのガルバリウムの他にも塩ビ鋼板を利用できます。

森村金属株式会社

森村金属株式会社-製作事例
引用元:森村金属株式会社公式サイト
(https://www.morison.co.jp/business/)

造形を意識したスパンドレル製作事例

様々な素材や色、特性のスパンドレルを製作しており、カラーアルミスパンドレルや木目調のアルミランバースパンドレルなど複数の製品がラインナップされています。

まとめ

スパンドレルは「金属化粧板」とも呼ばれる建材で、建物の外壁や天井に使われます。美しい外観を与えるだけでなく、火災時の延焼防止や建物の耐久性を高める機能も持ち合わせています。アルミニウムや鋼板などを素材とし、塗装や木目調のデザインを施した多様な製品展開が特徴的です。

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