製品の設計や部品の調達において、金属加工の工法選びは品質やコストを左右する重要な要素です。金属を曲げる加工技術として、「ロールフォーミング(ロール成形)」と「ロールベンダー(ベンディングロール)」が挙げられますが、両者は加工原理や得意とする形状が大きく異なります。
本記事では、ロールフォーミングとロールベンダーの違いを解説し、設計者や調達担当者の方が、作りたい製品の形状に合わせて適切な加工方法を選定するための基礎知識をご紹介します。
両者の大きな違いは、「複雑な断面形状を連続して成形するか」それとも「平らな板を円筒や円すい状に丸めるか」という点にあります。それぞれの特徴と得意な形状について解説します。
ロールフォーミング(冷間ロール成形)は、直列に配置された複数段の成形ロールの間に鋼板(コイル材)を通し、段階的に曲げていくことで、目的の断面形状を作り出す工法です。
ロールベンダー(ベンディングロール)は、主に3本から4本のロールの間に平らな金属板を挟み込み、ロールの位置や圧力を調整しながら巻き込むように曲げていく工法です。
工法の違いを踏まえ、現在検討している製品がどちらの加工法に適しているかを判断する目安は以下の通りです。
高度な設計において、「複雑な断面形状を持つ長尺部品に、さらにアーチ状のカーブ(R)をつけたい」というケースがあります。例えば、トンネル用の支保工やアーチ状の建築用フレームなどが挙げられます。
このように、ロールフォーミング等で成形された直線状の形鋼やパイプに対して、二次的な曲げ加工を行う設備を「セクションベンダー(リングフォーマー)」と呼びます。
セクションベンダーを用いることで、C型や角パイプといった断面形状を維持したまま、指定の曲げ半径(R)で円弧状に曲げることが可能です。「断面成形(ロールフォーミング)+R曲げ加工(二次加工)」という複合的な要件が求められる場合、この技術が活用されます。
「ロールフォーミング」と「ロールベンダー」は、どちらもロールを用いた金属加工ですが、「連続した断面を作ること」と「板を丸めること」で目的が異なります。自社の製品がどちらの工法を必要としているかを明確にすることが、外注先選びの第一歩です。
また、ロールフォーミング後のアーチ曲げ(R曲げ)が必要な場合は、セクションベンダー等による二次加工に一貫対応できる企業を選ぶことで、調達業務の合理化に繋がります。
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